Q1
相続登記の義務化とは、どのようなものなのでしょうか?
A1
相続によって不動産を取得したことを知った時から3年以内に相続登記をすることが義務付けられたものです。
不動産の登記は原則として義務ではないのですが、登記がされないままの不動産の増加により災害発生時の復興に支障が出たり、所有者不明のまま放置されることによって周辺の環境に悪影響を及ぼしたりといった社会問題が発生しているため、相続については義務化されることになったのです。
Q2
相続登記が義務化されるのはいつからですか?
A2
制度の開始は令和6年4月1日からですが、それ以前に生じた相続によって取得した不動産も義務化の対象になります。
Q3
父の死亡後に話し合いをして兄が不動産を取得することになったのですが、まだ登記をしていないようです。兄が登記をしてくれないと、相続人全員が罰せられることになるのでしょうか?
A3
相続登記の義務が課せられているのは、不動産を取得した人だけですので、預金や有価証券だけを取得したり、何も取得しなかった相続人まで義務を課せられることはありません。
Q4
先月亡くなった父が先祖から引き継いでいた農地が県内のあちこちにあるようですが、父はサラリーマンをしていたので畑は使っておらず、固定資産税も払っていなかったようでどこにあるのか分かりません。このような場合でも登記の義務はあるのでしょうか?
A4
登記の義務は、特定の不動産を取得したことを認識したときから始まりますので、ご質問の状況では登記の義務はありません。